もろほし ちえこ
妊娠中、足がよくつるようになるのはなぜ?
妊娠中は ”今まで経験したことがなかった体の状態” を感じるようになったという人も多いもの。
「足がつる」という症状も多く聞かれる特徴です。
主にふくらはぎ、足裏(親指側が多いかな?)がつります。

特に多い時間帯が、夜寝ているとき・朝起きる直前。
妊婦さんはお腹も大きくなってくると、足先に手が届かなくなるので足がつってしまうと本当に大変なんです。
「一人布団の中で悶えてました…」ってお話しはサロンでもよくある会話なんですよ。
妊娠中の、足がつる原因は ①血行不良 ②ミネラル不足 ③筋肉疲労
に大きく分けられます。
①血行不良
妊娠中期~後期はお腹が大きくなってくるため、動きに制限が出てきます。 動かないために巡りが悪くなるんです。
またお腹が大きくなることで脚のほうへの負荷が大きくなって、下半身の血流がより悪くなることも考えられます。
朝起きかけに足がつるのは、もしかしたら寝返りが打てないということも原因になるかもしれません。
妊娠中の冷えも血行不良になります。
②ミネラル不足・貧血
妊娠中は血液量も増えます。 それは赤ちゃんにしっかり栄養を運ぶため、赤ちゃんの分もあるからです。
血液量が増えても体に取り込む栄養素が足りていないと、血中のミネラルバランスが乱れます。
そうすると足がつりやすくなるんです。
もともと日本の女性は血を作る栄養素が不足しがち…
貧血と診断されていなくても「隠れ貧血」の人がと~~っても多いです。
隠れ貧血さんが妊娠されると血が足りない状態になってしまいます。
まずは赤ちゃんに栄養素を優先させるので、お母さんの体内の栄養素が枯渇するのですね。
③筋肉疲労
お腹が大きくなるということは骨盤も変化しています。
そうなると自然と姿勢が変わってきます。
背中を反るような姿勢によって脚の筋肉、とくにふくらはぎに負担が増えます。 負担大になったふくらはぎは疲れが溜まりかたくなります。
それでいて、足は手の届かない部位ですからセルフメンテナンスもしにくいんですよね。
対策として、今回は3つ!
①体を温める
妊娠中は時期によって、どうしても体を動かすことができない・したくないという期間もありますよね。
そういう時は動かすことより、温めて巡りを整えるようにしましょう!
②栄養バランスと、しっかり食べること
つわりがあったりすると食べられるものが限られてしまう。 それは、その時期は仕方がないとして…
その時期が過ぎたなら、是非、「バランスの良いお食事」を積極的に摂りましょう! お菓子じゃ栄養は摂れませんし、自分の好きなご飯では偏ります。
普段食べない食材にもチャンレンジして。
生まれてくるお子さんの今後の食事にも影響しますよ~。
③体をゆっくり自分ペースで動かす
少しでもいいですし、おうちの中でもいいです。
ゆっくり呼吸をしながら、腕、首、肩、股関節、膝、足首足指と動かせる範囲動かしてみましょう。
もしうまくできないようであれば、妊婦さん専用のマッサージも有効でしょう。
「足がつる」というのは、体から何らかしらの不調を訴えているということでもあります。
よくつるな~って気づいたら、気づいた時点で対策してくださいね!